近年はオゾン層の破壊が進み、それと同時に降り注ぐ紫外線の量も多くなっています。
シミやシワを作ったり、皮膚炎を起こしたり、最悪の場合は皮膚ガンを引き起こす紫外線から、意識して肌を守るようにしましょう。
紫外線から肌を守るには、次のようなことを参考にしてみてください。
紫外線から肌を守るには?
肌を出さない服を着る
外出するときは、肌を直射日光に当てないよう、長袖の服を着ましょう。
薄手の綿素材や麻素材なら吸汗性や通気性にも優れ、夏でも涼しく着用することができます。
服の色については、黒い服は熱は吸収しますが、紫外線を防ぐ効果は高く、白い服は熱は反射しますが、紫外線を通しやすいという特徴があります。
しかし、紫外線が直接肌に当たるのを防ぐことができれば、あまり色にこだわらなくても良いかもしれません。
帽子や日傘を使用する
炎天下では、必ず帽子や日傘で直射日光から肌を守るようにしましょう。
帽子はなるべくつばの広いものを使用したほうが安全です。
なお、帽子や日傘の色は、黒のほうが紫外線防止効果があります。
日焼け止めを塗る
顔や首、手足などの紫外線防止として、日焼け止めを塗るのも有効です。
最近は色々な種類の日焼け止めが販売されていますが、選ぶときは必ず内容成分と「SPF値」及び「PA値」の表示をチェックしてください。
「SPF値」は、UV-B(B紫外線)による日焼け防止効果を示す値で、1~50+まであります。数字が大きいほど日焼け止めの効果が高くなりますが、肌への負担も大きくなります。
日常生活であれば、SPF10からSPF20のものがおすすめです。
「PA値」は日本独自の基準で、UV-A(A紫外線)を防ぐ効果を表しており、「+」の数が増えるにつれ、UV-Aの防御効果が高くなります。
日焼け止めは、種類によって肌に合わないものもあるので、腕などに塗ってかぶれないかどうかをためしてから使用しましょう。
また、汗と一緒に流れてしまうこともあるので、こまめに塗り直すようにしましょう。
室内・車内での紫外線対策
直射日光が当たらない室内や車内でも、一部の紫外線は窓ガラスなどを通り抜けて入って来ます。
建物や車の窓ガラスにはUVカットフィルムを貼ったり、UVカット機能のあるカーテンなどを取り付けましょう。
また、日射しの強い日は、室内や車内でも日焼け止めを塗ったほうが安心です。
食品による紫外線対策
紫外線を受けても、その影響を受けにくい体づくりをしておくことも、強力な紫外線対策になります。
特に新陳代謝を促進し、健康な肌の再生に欠かせないビタミン類を多く含む緑黄色野菜や果物は積極的に摂りましょう。
豚レバー、牛もも肉、鶏レバー、牡蠣、うなぎなどに含まれるミネラルは、紫外線に対する皮膚の抵抗力を高め、小麦胚芽、玄米、麹などに含まれるアミノ酸は、メラニンの生成を抑えたり、皮膚細胞を守る働きがあります。