ビタミンCは、美容と健康に欠かせない栄養素ですが、サプリメントで摂取する場合は、ちょっと注意が必要です。
ビタミンCやビタミンBなどの水溶性サプリメントは、多めに摂っても尿から排出されるので比較的安全と考えられていますが、過剰に摂取すると、まれに副作用が表れることがあるからです。
ビタミンCの美容・健康効果
ビタミンCの美容効果については、古くから広く知られています。
シミやソバカスを防いで肌を白くし、コラーゲンの生成を促進することによってシワを防いだりする他、抗酸化作用が認められるなど、すぐれた美肌効果やアンチエイジング効果があります。
また、普段からビタミンCを多く摂っている人は、風邪をひきにくかったり、ガンにかかりにくいなどの研究結果もありますが、これは免疫力がアップするためと言われます。
さらに、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防する効果もあるなど、ビタミンCにはすばらしい健康効果が認められています。
ビタミンC過剰症とは?
美容にも健康にもすぐれた効果を発揮するビタミンCは、毎日摂取することが望ましい栄養素です。
しかし、サプリメントで摂取する場合、過剰に摂り過ぎると副作用が起こる場合があります。
ビタミンCは水溶性のため、摂り過ぎた分は尿として排出されますが、あまりにも多く摂りすぎると、どうしても胃に負担がかかります。
そうして出てくるのが下痢、嘔吐、腹痛などの症状です。
また、あらゆるサプリメントは1度肝臓で処理されますが、摂取量が多いと肝臓にも負担がかかり、疲れやすい、なかなか疲れが取れないなどの症状として表れます。
また、頻尿や発疹の症状として表れたり、腎臓結石や尿路結石の原因となることもあるので、注意が必要です。
ビタミンC過剰症を防ぐには
ビタミンCの1日の最低必要量は100mg とされていますが、これは普段の食事だけでも十分摂取可能な量です。
サプリメントを摂取する前に、ビタミンCを多く含む野菜や果物を食べるようにしましょう。
食物から摂る場合は、過剰症を心配する必要はありません。
サプリメントから摂る場合も、一度に大量に飲むのではなく、少しずつ飲むようにすると胃や肝臓への負担が軽くなります。