しもやけは、手や足、耳、頬など、主に体の露出した部分にできやすく、皮膚が腫れて赤くなり、ムズムズとした痒みが出たり、ひどくなると熱を持ってびらんや潰瘍ができ、痛みを感じるようになります。
しかし、しもやけの原因を知り、あらかじめ予防しておけば症状を防いだり、軽くすることができます。
しもやけの原因
しもやけの大きな原因は、寒い時期の皮膚の血行不良です。皮膚が冷たい空気にさらされると、末端の血管が収縮し、血液の流れも滞るため、うっ血や炎症を起こし、しもやけが発症します。そのため、手や足、耳たぶや頬、鼻先など、体の露出した部分がしもやけになりやすいのです。
また、寒い時に手足などの皮膚が濡れたままにしておくと、気化熱によって皮膚表面の温度が下がるため、しもやけを発症しやすくなります。さらに窮屈な靴を履いている場合、足が圧迫され血行も悪くなるので、しもやけになる可能性が高くなります。
しもやけの予防法
毎年、しもやけに悩まされるという方は、しもやけになる前にしっかりと予防対策をしておきましょう。。
体を長時間冷やさない
体の露出部分を減らし、長時間冷やさないようにするだけでも、大部分のしもやけは予防することができます。寒い日に外出する場合は、フードや手袋、靴下、マフラー、耳あてなどで、冷たい空気から皮膚を守るようにしましょう。
皮膚に水分を残さない
お風呂上りや手を洗ったあとは、皮膚に水分を残さないようにしっかりと拭いてください。水分が残っていると気化熱で皮膚が冷やされ、しもやけになることがあります。
また、運動や作業などで体に汗をかいたときも、そのままにしておくと汗で体が冷やされます。衣類を取り替えたり、汗で濡れた皮膚はしっかりと拭いておきましょう。
マッサージをする
しもやけは、寒さによる血行不良が大きな原因です。手足の指など、しもやけになりそうが部分をよくマッサージしえて血行をよくしておきましょう。入浴中やお風呂上りのマッサージも効果的です。
ビタミンを摂る
血行を良くするビタミンEと、ビタミンEの働きを助けるビタミンCを意識して摂るようにしましょう。豆類や根菜類、果物、緑黄色野菜類を食べることにより、ビタミン類を摂ることができますが、不足ぎみな方はサプリメントなどを利用してみましょう。
漢方薬を飲む
しもやけになる前に、漢方薬で体質改善しておくことも予防になります。血液の循環を良くし、体を温める作用のある漢方薬として、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、「五積散」、「四物湯」、「温経湯」などがあります。