補聴器は、通販で購入できる安価なものから、補聴器専門店でしか取り扱っていない高額なものまで多くの種類があります。
しかし、どんなにすばらしい補聴器でも、本人が使わなくては意味がありません。
高齢者には、耳に負担がかからず取り扱いが簡単な集音器やポケット型の補聴器が人気があり、特に初めての補聴器としておすすめです。
おすすめの集音器・補聴器
耳に当てるだけの集音器
軽度の難聴なら、耳に負担がかからず、使いたいときだけ耳に当てて音を聞く集音器がおすすめです。
携帯電話のように耳に当てるだけなので、補聴器を使っているという感覚がありません。
電源を入れるボタンも大きめにできており、テーブルなどに置くだけで自動的に電源が切れるものもあります。
電池は、通常の乾電池を使用できるので、交換も簡単です。
集音器には、クリアーボイス、ボイスメッセなどの商品名で販売されているものがありますが、ネット通販でも1万円前後で購入することができます。
クリアーボイスには、少し高額になりますが雑音が入りにくい「骨伝導クリアーボイス」というものもあります。
ヘッドホン型の音声拡聴器
若い人が音楽を聞くのと同じような感覚で、ヘッドホンを耳に装着して音を聞き取る「ヘッドホン型の音声拡聴器」というものがあります。
主に軽度難聴用ですが、取り扱いが簡単で、使用しながら両手が自由に使えるというメリットがあります。
少し高額になりますが「ヘッドホン型集音器np505」は、テレビやラジオにヘッドホンとして接続できるほか、音声明瞭化回路ニートプロセッサというものが搭載されており、人の声がはっきりと聞こえるという特徴があります。
ポケット型の補聴器
手のひらサイズの集音器を手元で操作し、イヤホンでつないで音を聞くというポケット型補聴器も、小型の補聴器が苦手な高齢者におすすめです。
操作ボタンも大きめで、自分で確認しながら聞こえる音の大きさを調整することができます。
また、イヤホンをつないだまま、本体はポケットに入れておいたり、クリップでとめておくこともできます。
軽度難聴のほか、中度難聴、高度難聴に対応しているものもあります。
ポケット型補聴器には、パイオニアの「フェミミ」やミミー電子の「ビオラ補聴器」などがありますが、ほかにもさまざまなメーカーのものが販売されており、価格もまちまちです。
オーダーメイドの本格的な補聴器
どうしても本格的な補聴器が欲しいという高齢者の方は、お近くの補聴器専門店にて相談されることをおすすめします。
聴こえの程度や耳穴の形などをきちんと測定し、作ってもらうことができます。
作ったあとも何度か調整してもらうことにより、本人に合う理想的な補聴器になります。
また、お店によっては無料貸出しをしているところもあるので、作る前に利用してみるのもよいでしょう。