胃の痛みには、シクシクとした軽いものから、立っていられないほどの激痛まで色々ありますが、急激な痛みの場合は、すぐに原因もわからず、どうしたら良いか途方にくれてしまいます。
そんな時は次のような方法で胃の痛みを和らげてみてください。
また、あまりにも痛みが激しい場合や、慢性的に痛む場合は我慢せずに医療機関を受診してください。
胃の痛みを和らげるには?
お腹の上からさする
胃のあたりが痛いとき、自然にお腹の上から手のひらを当ててさするという行動をとってしまうことがありますが、しばらくすると次第に痛みが和らいできます。
これは、さすることでお腹の周辺が温まり、血行が良くなって胃の働きがバランスを取り戻そうとするとともに、痛みを感じる神経が落ち着いてくるためと考えられています。
体を横にして休む
急な胃痛を感じたら、体の右側を下にして横になってしばらく休むようにすると、痛みが和らいできます。
食べたものがスムーズに腸のほうへ流れるようになり、胃の負担が減るためと考えられていますが、この方法は特に暴飲暴食後の胃痛に効果があります。
牛乳を飲む
体温と同じくらいの温度に温めた牛乳をゆっくり飲むと、胃の痛みが落ち着いてくることがあります。
牛乳には胃の粘膜を保護する働きがあるため、刺激物の摂取や胃酸の出過ぎで胃壁が傷ついている場合の痛みに効果があります。
ただし、冷たい牛乳は胃への負担を増やし逆効果になってしまうため、注意してください。
深呼吸をする
おなかに手を当てて、深く息を吸い、ゆっくりと吐き出します。
このようにして、何度か深呼吸していると、腹部の血行が良くなり酸素が行き渡って、痛みが和らいできます。
なるべくゆっくり行うことにより、精神的にも落ち着いてきます。薬もなく、横になることもできない状況のときにおすすめの方法です。
お腹の周辺を温める
冷えが原因の腹痛の場合、お腹の周辺を温めることにより痛みが治まってきます。
使い捨てカイロがあれば、痛む場所にしばらく当てておきます。また、お茶やホットミルクなどの温かい飲み物を飲んで、内側から温める方法もおすすめです。
冷えによる腹痛を何度も繰り返す場合は、腹巻などを利用してお腹が冷えるのを防ぐようにしましょう。
ツボを押す
へその下にある「気海」というツボを2~3本の指を使ってゆっくりと押します。腹痛や下痢に効果があるとされています。
また、親指と人差し指の間にある「合谷」と呼ばれるツボも、胃痛や腹痛を和らげる効果があります。
このツボを反対側の手の親指で、少し強めに押したり離したりを繰り返してみてください。
市販薬を飲む
胃痛を和らげるために、市販薬を飲むのもひとつの方法です。
市販薬には、胃酸分泌を抑制する成分、胃粘膜を保護する成分、痛みを和らげる成分、胃の働きを促す成分などが配合されているので、内容成分を良く確認し、胃痛の症状に合ったものを選ぶことが大切です。
どのような胃薬が合うかわからない場合は、薬剤師に相談してみましょう。