口内炎ができると、痛さで食べたり飲んだりすることがつらくなり、体力も消耗しがちです。
通常の口内炎は10日~2週間ほどで自然治癒しますが、できるだけ早めに治したいですね。
口内炎を早く治す方法
口内炎の痛みを和らげたり早めに治すには、次のような方法があるので、参考にしてみてください。
患部にハチミツを塗る
口内炎の腫れている部分にハチミツを塗ると良いということは、昔からよく言われています。
ハチミツには殺菌作用・抗菌作用があるため、口内炎の原因となっている細菌の繁殖を抑える効果が期待できますが、ハチミツなら何でも良いというわけではありません。
口内炎にハチミツを塗る場合は、天然のままの「純粋ハチミツ」を選んでください。「加糖ハチミツ」や「精製ハチミツ」の場合は、かえって口内炎が悪化してしまうことがあります。
なお、ニュージーランド産のマヌカハチミツなどは、殺菌作用が強いことが知られていますが、殺菌効果が強いほど染みやすくなっています。
口内炎用の市販薬を使用する
一般的な口内炎なら、市販薬を使用することにより、症状を和らげたり早めに治すことができます。
ドラッグストアなどで購入できる口内炎の薬には、飲み薬のほか、患部に直接塗る軟膏タイプ、スプレータイプなどがあります。
また、患部に貼る「アフタッチ」などのパッチタイプの口内炎薬もあるので、薬剤師に相談の上、症状に合ったものを選んでください。
アロエの果肉を塗る
生のアロエには、殺菌効果や消炎効果があるため、昔から切り傷ややけど、しもやけなど、家庭の万能薬として使われてきました。
緑色のアロエの葉には苦味成分の「アロイン」が含まれており、これが皮膚を刺激するので、口内炎には皮をむいて果肉の部分(半透明なゼリー状のもの)を患部に塗布します。
果肉にも少し苦味がありますが、口内炎の症状は少しずつ治まってくるようです。(効果については、人により差があります。)
お茶でうがいをする
口の中を清潔にしておくことにより、口内炎を早く治す方法です。
お茶(特に緑茶)には、強い抗酸化作用・殺菌作用のある「カテキン」が含まれているため、1日に数回、お茶でうがいをしたり、飲むだけでも一定の効果があります。
ただし、あまり熱いお茶では患部を刺激してしまうため、体温程度のぬるめのお茶を使用するようにしましょう。
ビタミンBを摂取する
ビタミンB群は、全身の肌や粘膜を守る働きがあります。
口内炎ができている時は、口内の粘膜が弱っている状態ですが、ビタミンB群(特にビタミンB2とビタミンB6)を摂取することにより、体の中から新陳代謝が促進され、口内炎を早く治すことにつながります。
市販の栄養剤やサプリメントを利用して、ビタミンB群を摂取することもできます。
また、うなぎ、レバー、青魚、豚肉、玄米、納豆などにビタミンB群が多く含まれているので、積極的に食事に取り入れるようにしましょう。